7th World Stroke Congressに参加して

7th World Stroke Congressに参加して

World Stroke Congressは2年に1回、地球のどこかの都市で開催される国際学会です。世界中から脳卒中の専門家が集まり、脳卒中に関するさまざまな話題が発表・議論されます。
インターネットの驚異的な普及で世界が身近になったとはいえ、人が集い、そして目と目をあわせてコミュニケーションする経験は大変貴重です。前回は南アフリカのケープタウンで開催されたため、さすがに参加を見送りましたが、今回は韓国の首都であるソウルで開催ということで、ポスターを携えて仲博満部長とともに参加してきました。

7th World Stroke Congress

ソウルは実は私が初めて訪れた外国です。そのときも学会に参加するためでしたが、上司に付き添ってもらい緊張の連続であった事を今も覚えています。
あれから 15年の間に様々な国で行われた学会に参加し、外国で味わう緊張や感動も薄くなってきましたが、ソウルの街の発展ぶりには目を見張りました。日本人への接し方も良い意味で変わったように感じました。

私は、t-PAによる血栓溶解療法、仲先生は微小脳出血(microbleeds)の演題を発表しました。Microbleedsの分野では世界をリードする一人であるソウル大学のLee先生の講演を実際に聴くことができたのは貴重な体験でした。
そのスライドには仲先生が当院で行った研究成果も含まれていました。当院は研究機関ではないですが、臨床研究を通じて医療の進歩に少しでも貢献できるよう今後も努力していかなければならないと改めて感じました。

最近の円高のおかげで韓国では食事も買い物もお得感がいっぱいで2泊3日でも十分堪能できました。
2年後はブラジルのブラジリアで行われます。遠い!と嘆かず頑張って参加してみようかとも少し思い始めています。

韓国での食事

 

副院長・脳神経内科主任部長 野村栄一

2010年10月19日 8:34 PM | 翠清会梶川病院ブログ

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